「ガソリンが10円/L安くなる電気」は昭和シェル石油の電力小売サービス
ガソリンスタンドでお馴染みの昭和シェル石油が、一般向け電力小売りサービスに参入します。
その名もズバリ「ガソリンが10円/L安くなる電気」です。
昭和シェル石油でガソリンを給油しているユーザにメリットが有る電力小売サービスです。
2016年3月1日から受け付けを開始し、電力小売自由化がはじまる2016年4月1日から供給が開始されます。
ガソリンが10円/L安くなる電気の特徴は?
昭和シェル石油のガソリンが最大で月1,000円安くなる
契約時に指定したクレジットカードやPontaカードを使って、東京電力管内の昭和シェル石油のガソリンスタンドで給油すると、ハイオクガソリン・レギュラーガソリンなら10円/L、軽油なら5円/L割引になります。
割引の上限は、月100Lまでですから、ガソリン代が月1,000円安くなるわけです。
月600kwh以上なら東京電力より電気代が安くなる
電気の使用量が月600kwh以上なら、現在の東京電力の料金より、1kwあたり1円安い料金になっています。
つまり、今の電気料金が17000円以上なら、電力料金がやすくなります。
「ガソリンが10円/L安くなる電気」に切り替えるときの注意点は?
車が無い場合や近くに昭和シェルの給油所が無い場合はメリットがない
「ガソリン代が10円/L安くなる電気」という名前の通り、ガソリン代の割引を受けられる事が最大のメリットです。
車が無かったり、生活圏に昭和シェル石油のガソリンスタンドが無い場合には、メリットがありません。
割引額はガソリンの使用状況に依存する
あくまでもガソリンや軽油の単価が安くなる仕組みなので、実際の割引額は給油量が多い程大きくなります。
ハイブリッドカーなど燃費の良いクルマを使っていたり、車の利用頻度が低い場合には、十分な割引を受けることが難しいでしょう。
月の電気使用量が少ない場合は電気代が高くなる
月の電気使用料金が200kwh以下で、電気料金が6000円以下の場合は、東京電力よりも昭和シェル石油の電気が高くなり、切り替えのメリットがありません。
いつから使えるの?
家庭向けの電力小売りが自由化される、2016年4月1日(金)から供給がスタートします。
事前の申し込みは、2016年3月1日から開始され、サービス開始時点の提供地域は、東京電力の営業エリアです。
新電力を検討するときの一般的なポイント
必ず安くなるサービスは仕組み上存在しません
一般的に、電力小売サービス、いわゆる新電力サービスは、毎月の電気料金が安くなることをセールスポイントにしています。
しかし、電気の使い方は家庭によってすべて違う以上、誰もが必ず数十パーセント安くなるサービスは存在しません。
現在の利用状況によっては、切り替えないほうがよいケースも少なくありません。
電気の利用量を料金プランにあてはめてシミュレーションするのは必須
電力小売事業者は「小売」の名前の通り、他の事業者から電気を仕入れて販売していますので、発電している電力会社からの仕入れ価格が存在する以上、数割安くできる余地はありません。
そのため、各小売電気事業者は、たくさん使うほど安くなる料金プランや、基本料金のない料金プラン、ポイントが貯まるサービスなど、プランを工夫することで差別化しています。
電気の使用量は年間を通して大きく変動するので、少なくとも過去1年間の検針票を準備して、検討している電力事業者の料金プランに当てはめてシミュレーションしてみましょう。